「ごめんね」に感じる違和感。「ありがとう」で緩和するこころ。
「ごめんね」ということばは、悪いことをしたときに言えばいいと思うのです。ごめんねが、まるで挨拶のように使われていると、空気がおかしなことになっていると感じます。
もっというと、その空間にいるのが辛くなったりするんです。どうしてなのかを考えてみました。
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この記事でいいたいこと
- ごめんねは必要な時に言えばいい
- 心と一致していないと言葉の無駄遣いになる
- ごめんねのかわりに、ありがとう
ごめんねが口癖の人がいる
話しかけるときに、「〇〇さん、ちょっといい?」ではなくて、「ごめんね〇〇さん、ちょっといい?」という方がいます。わたしはこれがちょっと苦手です。
もちろん、時と場合にはよります。わたしがものすごく忙しそうに、大量の仕事を片付けようとしているときには、「(忙しいところ邪魔しちゃって)ごめんね、ちょっといい?」という声かけになりますよね。
これは、なにも気になりません。
「でも、中には「ごめんね」がただの口癖の方もいます。
声をかけるとき、ものを借りるとき、返すとき、後輩に仕事を教えるとき、同僚に伝言をするとき・・・いつでも、会話の中に大量の「ごめんね」を織り込むんです。
このように「ごめんね」が使われると、わたしにとってはものすごく違和感があって、苦手な言葉になります。
ごめんねの意味を無意識に探す
「ごめんね」は、お互いのどちらかが、悪いことや不都合なことをしたり、手間をかけさせてしまったり、といったときに使われることばですよね?
でもこれが、挨拶のように使われているということは、実際にその場面では、不都合なことも手間をかけさせてしまったことも、何も起きていないんです。
ところが人は、感情に後から理由をつけて、考える癖があります。
〇〇さんと一緒にいるとドキドキする→もしかして、〇〇さんのことが好きなのかな、わたし?
これは、吊り橋効果という心理学の理論が有名です。本当は高いところにある吊り橋を渡ったからドキドキしているのに、そのドキドキを、一緒にいる〇〇さんにドキドキしているんだ!と勘違いしてしまう効果です。
わたしの感覚としては、意味のないごめんねにも、同じような効果があると思います。つまり、どちらも悪いことをしていないのに、「あれ、何か都合の悪いことがあったかな?」と頭が理由探しの旅に出てしまうということです。
空気感の違和感
人の感情を勝手に想像しないようにしよう、ということができていると、あまり言葉の意味を深読みしなくなります。HSPには、これがないと毎日生きるのが辛くなっちゃいます。
でも、それを頭ではわかっていても、「意味のないごめんね」は、わたしにとってちょっと辛いです。
たとえば、新商品のとってもおいしいクッキーが発売されたとします。とってもおいしいので、いろんな人に見てもらいたい!と思って、スーパーのいろいろなところに、クッキーを陳列しました。
お菓子コーナー⇒いつもお菓子を買う人が見てくれる
レジ近く⇒新商品に目がない人が買ってくれるかも
お酒コーナー⇒お酒のおつまみとして買う人もいるかも
そのクッキーの特徴と関係がある場所なら、違和感なくクッキーを手に取ってもらえます。では、こんな場所にあったらどうでしょう。
野菜売り場、鮮魚コーナー、お肉コーナー
これらのコーナーにクッキーが置かれどうでしょう。「なぜここに!?」「良いものなのは分かるけど、ここじゃないだろ~」「それでスペースとらずに、肉の種類増やしてくれ」と思いませんか?
わたしが、どこかれ構わず言われる「ごめんね」に感じる違和感は、こんな感じです。
ごめんねが「ありがとう」なら気にならない
どうしてわたしは、こんなに「ごめんね」に敏感に反応しているんでしょうか。たぶん、気にしない人は何も気にしていませんよね?(笑)
そこで実際に、ごめんねを周りの人たちが連発する職場で、自分のことを観察してみることにしました。他の人が「ごめんね」という場面で、わたし自身は何て言っているのかな、と。
するとわたしは、ごめんねのスペースを「ありがとう」に置き換えていることが、圧倒的に多いということに気が付きました。
「(仕事を教えてもらって)ありがとうございます。」
「(電話を取ってくれて)ありがとうございます!」
「(お菓子をお裾分けされて)ありがとうございます♪」
「ごめんね」よりも、「ありがとう」の方が、言われた側も悪い気がしないし、さほど深読みもしません。雰囲気に余計なスペースを作らず、ふわっと空気に溶け込んでいくようなイメージです。
自分が普段そのようにしている分、余計に「ごめんね」に対して違和感を感じていたのかもしれませんね。
・・・まぁ、度が超えたありがとうも、また空気の違和感を生むんですが、これについてはまた別の機会にお話しできれば。(笑)
「ごめんね」のかわりに・・・きいて・・・
笑ってくれてありがとう 話しかけてくれてありがとう やさしくしてくれてありがとう
私に・・・今までしらなかった気持ちをいっぱい教えてくれてありがとう
「君に届け10巻より」
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